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書評レビュー『伝え方が9割』言葉で人の心を動かすテクをゲットしよう

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今回紹介するのは「伝え方が9割」という本。佐々木圭一さんが書かれたビジネス書です。

ブログを書いてると、「ひとに何かを伝える難しさ」というものをヒシヒシと感じます…。言いたいことはあるのに、しっくりくる言葉が見つからないんですよね。

ブログにかぎらず、ひとと接するうえで切っても切り離せないのが言葉の伝え方。伝え方ひとつで、良い方向にも悪い方向にも簡単に転んでしまうもの。

そんな伝え方の悩みを解決するべく、この本を手に取ってみました。

ということで今回は、自分の備忘録的な意味も込めて本のまとめ読んでみた感想を書いていきます。

では、どーぞ!

目次

「伝え方が9割」の内容まとめ

伝え方にはシンプルな技術があります。

この本は、著者が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した方法論を整理しました。
料理のレシピのように、誰でもコトバをつくれるよう体系化してあります。
誰でも自分の日常から、試行錯誤の上で伝え方の技術を身につけることもできますが、
それだと辿り着くまでに十数年かかってしまいます。効率がよくありません。
この本は、著者のように回り道をしなくても魅力的なコトバを最短でつくれるよう構成してあります。

出典:amazon商品紹介より

筆者は佐々木圭一さんという方。

苦手なコピーライターの部署に配属され、慣れない仕事に最初はかなり苦労されたそう。その苦労のなかで培った伝え方の技術を、この本で紹介されています。

ちなみに佐々木圭一さんの作品を調べてみると、あー知ってる!っていうのがたくさんあったので少しご紹介↓

東京に、家を持とう。(オープンハウス)
言ったよね、PS3買っていいって(PlayStation)
希望を、つみ上げよう。(日立製作所)
言えないから、歌が生まれた。(Mr.Children)

ミ、ミスチルーー!!!「言えないから、歌が生まれた」は「君が好き」のキャッチコピーなんですね。スゴイ

本の内容ですが、大きく3つの章で書かれています。

伝え方にも技術があった!
「ノー」を「イエス」に変える技術
「強いコトバ」を作る技術

このなかで「これは使える!」と思ったポイントをまとめてみました(..)

「ノー」を「イエス」に変える、お願い言葉の作り方

ただストレートにお願いすると「ノー」となる事柄でも、伝え方を変えるだけで「イエス」になる可能性が上がるよーというお話です。

そのための3つのステップが紹介されています。

3つのステップ
①自分の頭の中をそのままコトバにしない
②相手の頭の中を想像する
③相手のメリットと一致するお願いをする

本文ではデートに誘うシチュエーションが例で出されており、

①自分の頭の中をそのままコトバにしない

「デートに誘いたい!」

という気持ちを一度グッとこらえて…

②相手の頭の中を想像する

(彼女が好きなものってなんだろう?)

相手が好きなもの、誘われたらどう思うかを想像して

③相手のメリットと一致するお願いをする

(彼女、イタリアンが好きって言ってたな…)
おいしいパスタのお店があるんだけど行ってみない?

すると・・・

(えっ、パスタ?食べたい!)
いいよ!

と、なる可能性が上がるよ!というお話です。

確かに少し言い方を変えるだけで、同じデートの誘いでも全く印象が違いますよね。これなら少し意識するだけでも使えそう!

「イエス」に変える切り口

前項の「②相手の頭の中を想像する」の切り口が、次に紹介されています。

「イエス」に変える切り口
①相手の好きなこと
②嫌いなこと回避
③選択の自由
④認められたい欲
⑤あなた限定
⑥チームワーク化
⑦感謝

①相手の好きなこと

さきほどの例でも出したように、

✖ 「デートしてください」
〇 「おいしいパスタ食べに行かない?」

お誘いやお願いに、相手の好きなことを足す。デートすることが自分だけのメリットだったのを、相手にもメリットがあるように付け加えてあげる方法です。

②嫌いなこと回避

✖ 「芝生に入らないで」
〇 「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」

こちらは「やらないでほしいことをお願いするとき」に使える方法。相手の嫌がることを言葉に足すだけで、効果はグッとUPするようです。

③選択の自由

人は「決断」をするより、複数から「比較」することの方が得意なんだと。

✖ 「デートしてください」
〇 「驚くほど旨いパスタのお店と、石窯フォカッチャの店どちらがいい?」

「①相手の好きなこと」をダブル乗せした感じですね。(これ正直言うと、行く前提かよwって少し引くかもしれないw)

でも、選択肢を提示してくれた方が自然にお誘いを受けやすくなるっていうのはありそうな気がします。

④認められたい欲

誰しも大なり小なり「認められたい欲(承認欲求)」ってありますよね!そこを上手く利用したのがこちら。

✖ 「残業お願いできる?」
〇 「きみの企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」

うん。普通にお願いされるよりは少しは気分が乗るかも。

褒められて嫌がる人はいないはずなので、一言こういう言葉を足されると気分はいい!

⑤あなた限定

こちらは相手が寂しがり屋だったり、④認められたい欲が強い相手向け。

✖ 「自治会のミーティングに来てください」
〇 「他の人が来なくても、斎藤さんだけは来てほしいんです」

「あなた限定」というコトバに人は弱いもの

多少面倒でもこんな言い方されたら、「しょうがねーな、行ってやるか!」って私もなる(単純)。

⑥チームワーク化

一人ではやりたくないことでも「いっしょにやろう」と言われると、人は動きやすくなるそう。

✖ 「勉強しなさい」
〇 「いっしょに勉強しよう」

学生時代に「いっしょにトイレ行こ~」と誘われると、大して行きたくないのに付いてってしまったことないですか?

一人より二人の方が”何かに取り掛かる”ハードルがグッと下がるというのはすごくよくわかります。

⑦感謝

感謝のコトバを言われて嫌なひとなんていないはず。「ありがとう」と感謝を伝えられると、断りにくくなる心理を突いたものがこちら。

✖ 「領収書をおとしてください」
〇 「いつもありがとうございます。領収書をお願いできますか」

何気ないことでも「ありがとう」と言われると嬉しいですよね!

断らせないためじゃなくても、感謝の一言を添えるのはぜひ取り入れていきたいです。

以上、”「ノー」を「イエス」に変える、お願いコトバの作り方”でした。

普段から無意識に使っていることも、初めて知ったことも。

どんな手法も根底にあるのは「相手のことを考える」ですね。これ大事!

常に心掛けていきたいです。

「強いコトバ」をつくる技術

第3章は「強いコトバ」をつくる技術について記されています。

「強いコトバ」とは…

「強いコトバ」とはどんなコトバでしょう?もちろん、心が揺さぶられるコトバです。
ぐっときたり、じわっときたり、無視しておけないコトバです。

本書では、「強いコトバ」を、人の感情を動かすエネルギーのあるコトバと捉えています。

出典:「伝え方が9割」より

ブログを書いてると、特にタイトルを考えるときに「強いコトバ」の必要性を感じます。

この手法はブログはもちろん、会議のプレゼンなどビジネスでも使えるとのこと。使いこなせるようにならなくては!

ではでは、こちらも内容をまとめてみました。

本書では「強いコトバ」を作る5つの技術が説明されています。

5つの技術
①サプライズ法
②ギャップ法
③赤裸々法
④リピート法

⑤クライマックス法

①サプライズ法

伝えたいコトバに驚きワードをつけて、内容を強調する手法です。

【例】
「そうだ、京都へ行こう」
「あ、小林製薬」

サプライズ法は強調したいコトバに「!」をつけるだけでもOKとのこと。

「大事なポイントです」より「大事なポイントです!」のほうがより強調されますよね。

ただ!あまり連発すると!バカっぽく見えるので!注意しましょう!
(ここぞというときに使おうねー!!!)

②ギャップ法

あえて伝えたいことの反対のコトバを入れることで、ギャップをつくり、より印象付ける手法

【例】
「No.1にならなくていい もともと特別なOnly one」
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」

誰もが知っているキャッチコピーにもギャップ法がたくさん使われています。

ちょっと難しそうですが、ぜひ覚えたい!

③赤裸々法

コトバに”体温”を感じさせる手法

【例】
「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように」
「息を切らしてさ 駆け抜けた道を」

自分のカラダの反応を上手くコトバに取り入れてみましょう。

④リピート法

大事なコトバをリピートすることで、記憶に残りやすくなり、感情をのせる手法です。

【例】
「(昔話で)むかし、むかし・・・」
「人民の、人民による、人民のための政治」

歌詞ではよくリピート法が使われてますよね!チューリップの「咲いたー咲いたー」などなど。

まずは「うまい」→「うまい、うまい」、暑いを→「暑い、暑い」など普段使っているコトバを繰り返すことから始めてみよう。

⑤クライマックス法

「3,2,1・・・」のようにカウントダウンが始まると、思わず注目してしまいます。

このように事前に「クライマックス(これからが重要であること)」を宣言して、注目してもらう手法です。

【例】
「これだけは覚えておいてほしいのですが、~」
「最後にこれだけは伝えておきたいことがあります、~」

いきなり大事なポイントを話すのではなく、「これだけは」や「最後に」など前置きすれば、相手の集中力もグッと高まります。

以上、「強いコトバ」をつくる技術でした。

はじめは難しそうですが、上手く使いこなせれば強力な武器になるはず!

 

読んでみた感想

ボリュームは結構あるんですが、コトバを仕事にされている方の本なだけあり、サクサク読み進めることができました。

(正直言うと、実生活で使うのはどうかな?と思う内容もあったけどw)ほとんどが勉強になる内容ばかり。

文中にもありましたが、「何かを伝えるには、まず相手のことを考える」これが何より大事。

けれど、相手のことを考えると言っても具体的に何をどう考えればいいかわからない…という方も多いですよね。

この本では、そんなノウハウが丁寧に且つ具体的に書かれているので、きっと役に立つと思います。

ちなみに伝え方が9割なら、あと1割は何なの?

ちょっと気になったので調べてみました(笑)

佐々木圭一さんが情熱大陸で話をしていたそうなんですが、

残りの一割は「だそう(..)

確かに、どれだけ良い話をしてても心の中が悪意で溢れていたら、相手に伝わっちゃいますよね。

うん、愛をもって話をしよう!(薄い)

まとめ 伝え方を知ることでもっと生きやすくなる

人生にはたくさん分かれ道があります。相手を動かす伝え方を知っているかいないかで、人生の大きなことから、日々の何げないことまで結果が変わります。

出典:「伝え方が9割」より

コミュニケーションに悩みを抱えているひとも多いと思います。この本はそんな悩みを解決するきっかけになるかもしれません。

また悩んでいるというわけじゃなくても、この本には日常生活や仕事にも活かせるテクニックがたくさん書いてあります。

ぜひ「伝え方」のスキルアップのためにも読んでみてくださいね♪

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